このたび上智大学Sapientia会は、学術雑誌『紀尾井論叢』を創刊する運びとなりました。
Sapientia会は、文学研究科史学専攻、グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻、同研究科国際関係論専攻が中心となって、大学院生の学術交流を目的に発足しました。2012年度には研究会を2回開催し、分野を問わず多くの大学院生たちが参加、熱く議論を戦わせました。また、これまで専攻同士の接点はほとんどありませんでしたが、研究会をきっかけに交友が始まったことも嬉しい限りです。
『紀尾井論叢』は、そのような研究会での成果が凝縮された雑誌です。創刊号では古今東西をテーマにした多彩な記事が掲載され、大学院生ならではの情熱あふれる生き生きとした内容となっております。以下に目次を掲載します。
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◆目次
創刊の辞
【論文】
村田紋菜「在日カンボジア系住民の現在――神奈川県上座仏教寺院兼文化センター建設計画をめぐって――」
【研究ノート】
天野怜「孫文と実学――『支那現勢地図』の鉄道を中心に――」
【研究動向】
岩井優多「日本における環境史の方法――研究史の整理と今後の展望――」
【史料翻訳】
堅田智子「アレクサンダー・フォン・シーボルト『欧州国際法への日本の加入』」
【調査報告】
松浦晶子「江南文化調査記――金華、上海を歩いて――」
櫻井麻美「ボマルツォの「聖なる森」を訪ねて」
Sapientia会活動報告
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さて、Sapientia会では今後も研究会を開催し、成果を『紀尾井論叢』として毎年7月に発表していく予定です。今後については、「魅力的なテーマを決めて、それに沿った論文を掲載する」等々の意見を、すでに多くの皆様からいただいております。『紀尾井論叢』はまだまだ手探りの段階ですから、このようなご意見があれば、遠慮なく教えていただければと思います。
Sapientia会は、『紀尾井論叢』が上智大学の大学院生にとってかけがえのない雑誌になるよう努力して参りますので、末永く宜しくお願い致します。
※上智大学Sapientia会や『紀尾井論叢』にかんするご質問は、メール(sapientiasophiaXgmail.comまで(「X」を「@」に置き換えて))で承っております。