2023年1月31日火曜日

『紀尾井論叢』第8号 発刊のお知らせ

 

『紀尾井論叢』第8号が発刊されましたので、お知らせいたします。

 今号は、1回若手研究セミナー2022「都市空間と領域の比較史I協力:都市史学会「都市における文化=空間構造から捉える全体史」WG・上智大学大学院文学研究科史学専攻院生会、開催:2022年2月23日、於京都)での研究発表者3名の投稿論文を冒頭に掲載し、《都市空間と領域の比較史 I(Comparative history of Urban Space and Territory Part I)》と冠した特集号となりました。特集Part 1となる本誌には、京都工芸繊維大学大学院の建築学を専攻される院生1名および本学史学専攻の院生2名の手による、イタリアおよびマルタ島をフィールドとした都市空間の歴史的特徴や建設過程、都市表象の変化などを、時代的、さらには地域横断的に検討した意欲的な論考3本が収録されております。

また、本誌は特集論文の他にも、史学専攻に在籍する院生2名および本学文化交渉学専攻の院生1名による論考を収録しております。キリシタン史における島原天草一揆、中世以来のスペイン港湾都市の存立、そして日本美術史におけるキリシタン美術という、論稿執筆者各々の研究分野を歴史的・文化的事象の視座から検討した、学際性のある研究内容となっております。

 今後とも、『紀尾井論叢』が若手研究者たちの研究発表の場となり、且つまたその研究成果が学界への更なる寄与に繋がることを目指しつつ、編集委員一同、引き続き研鑽に励んでまいります。
(文責:第8号編集長・竹山瞬太)

収録内容は下記の通りです。