2024年3月1日金曜日

本会について

 Sapientia会とは、上智大学大学院の学生による研究会です。様々な専攻の所属院生から構成された学際的機関として2012年に発足いたしました。現在は、史学専攻が運営の中心となり、年1回の機関誌『紀尾井論叢』(『紀尾井史学』の後身)発刊、年2回の発表会を柱として、活動を行っております。

<雑誌投稿者・研究会報告者の募集について>
 本会では、『紀尾井論叢』への論稿の投稿者および発表会(Sapientia会研究会)での報告者を随時募集しております。
 ※現在、研究会の再開時期は未定です。
 研究雑誌への投稿は、自らの研究を世に出し、広く知ってもらう機会になるほか、明確な実績ともなります。歴史学に依らず、様々な分野で募集しておりますので、他の雑誌に投稿しにくい論稿もご検討いただけます(例:哲学、思想、社会学、地理学、美術)。
 上智大学大学院に所属する学生であれば、専門、学年問わずご応募いただけますので、本会のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。

※雑誌投稿の場合、以前は研究会でご報告していただくことを前提としておりました。
 現状につきまして、詳細はメールにてお問い合わせください。

<雑誌の頒布について>
2024年現在、第9号まで発刊しております。
詳細につきましては、折りたたみ内のリンクをご参照ください。

2024年1月31日水曜日

『紀尾井論叢』第9号 発刊のお知らせ

 

『紀尾井論叢』第9号が発刊されましたので、お知らせいたします。


 今号は、上智大学大学院文学研究科史学専攻の大学院生6名の論考から構成されます。
内容も、中国清代「宗族」の地方統治の在り方(柯論文)から羽柴秀吉「中国大返し」の比較史的再検討(ポール論文)、江戸時代初期の大名家御家騒動と「島原天草一揆」の関係(竹山論文)、そして北西ヨーロッパ・地中海世界におけるフリーメイソン関係文書のフィールドワークの報告(大塚調査報告)など、年代・地域・分野を超越した非常に多彩なものです。また、前号と同様に、今号には若手研究セミナー「都市空間と領域の比較史」協力:都市史学会「都市における文化=空間構造から捉える全体史」WG・上智大学大学院文学研究科史学専攻院生会)第2回における研究発表者2名の、それぞれイタリア・リヴォルノ(中田論文)、スペイン・マラガ(新井研究ノート)といった南欧諸都市を焦点化した論考も収録されております(《都市空間と領域の比較史Ⅱ(Comparative history of Urban Space and Territory Part II)》)。

さらに、本号には当初、他にも数名の大学院生が論考の投稿を模索するなど、本号刊行は爾後の上智大学Sapientia会の活動、そして『紀尾井論叢』のさらなる充実と発展を期待させる機会となりました。

 今後とも、『紀尾井論叢』が上智大学大学院生諸氏の研究発表の場を提供し、かつそこから生まれた研究成果が諸氏の研鑽の糧となり、学界への更なる寄与に繋がることを期して、編集委員一同、引き続き精進してまいります。
(文責:第9号編集長・竹山瞬太)

収録内容は下記の通りです。